今年もいつもどおりツールドフランスを見ている。
(で、そのためにわざわざスカパのチャンピオンズリーグセットを申し込むハメに。うちのCATVがJsportsPlusを7月から有料にしやがってよう・・・チクショウ。せめて8月からにしてくれればなー。スカパでJsportsPlus単品で契約しようとしたらセット売りしかしてないし。もう最悪。)
だけど例年ほど気分は冴えないし、盛り上がらない。
理由はもちろん血液ドーピング疑惑による、有力選手の大量出場停止処分。
戦前の有力選手の多くが、この影響で姿を消した。
「状況証拠」による疑惑からツール退去を余儀なくされた選手達には不満や不平があるだろうし、今後裁判沙汰になったりするのかもしれない。(現に優勝候補筆頭だったバッソの代理人はDNA鑑定を要求しているらしいですし・・・)
「灰色」の段階で多くの有力選手たちはツール欠場を余儀なくされ、あまつさえ「灰色」ですらない有力選手までも、その余波を受ける形で舞台から去らざえない状況に追い込まれた。
寂しい話だ。
自転車レースと薬物の関係が問題視されて随分経つ。(何も自転車に限った話じゃないけど)
その間、薬物取締も随分と厳しいものになったが、未だ撲滅までには至っていないし、黒い噂も絶えない。
確かに避けては通れない問題だとは思う。
ただあまりにもタイミングが唐突で、露骨過ぎて、主催者側の「薬物撲滅」のお題目を礼賛する気になれない。
ランス引退後の最初のツールの、しかも開幕直前に・・・ねぇ。
ドーピング問題で荒んでいたツールを「再興」させたランスがいなくなって、すぐまたこういう問題が起きるのは何とも皮肉というか。
そのランスにもドーピング疑惑はつきまとっていたけどさ・・・。
そして何故いつも標的は「自転車」なんだろう?
(たとえば欧州のサッカー界だって、この手の「疑惑」は聞こえてくるけど中々大事にはならない・・・)
なんともやるせないキモチでいっぱいだ。
ただ、そんな今年のツール・ド・フランスがロードレースとしての魅力に欠けているということは決してない。

変わらぬ「美しさ」がそこにはある。
今回の件は一度転がりだしてしまったからにはもう止まれないのだろうから、今は出来るだけ早く膿を出し切ってくれることを願う。
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