土地柄からブラジルの応援が一番アツいんだろうなと事前予測してたんですが、会場にはトルコ特設ブースもあり応援グッズを配布、応援的に一番の盛り上がりを見せたのはこのゲームでした。
Turkey v Australia 76-68トルコ応援団の大声援をうけたトルコが鮮やかな逆転勝利。
2Q相手のゾーンDを切り裂くような素早いオフェンスを展開したオーストラリアが大量リードを奪ったが、後半フィジカルコンタクトを厭わない寄せの強さ・速さで徐々にトルコがペースを掴み、G/F陣のアウトサイドシュートが入るようになった時点で完全にリズムに乗り、4Q半ば過ぎには遂にリードを奪い、そのまま逃げ切った。
激しい肉弾戦を展開したゲームの勝敗を分けたのは、インサイドゲームをこなせるプレーヤーの枚数の差だったのかもしれない。

実際インサイドではボガットとトルコのビッグマン達との激しいやり合いが終始展開されていた。
センターにアンドリュー・ボガットという素晴らしいタレントを擁するオーストラリア。
ボガットはこの日も開始早々ローポストでボールを受け素晴らしいスピンターンから鮮やかに得点するなど、ボールを良い形で保持できた時には素晴らしいプレーを見せてくれた。
グループCの全インサイドプレーヤー中、最高のタレントであることは疑いない。
一方トルコのインサイドにはボガットのような突出したタレントはいないものの、その多彩さでは完全にオーストラリアの上をいった。
動きは鈍いものの、その高さと横幅の広さ、フックシュートでオーストラリアを苦しめたソラク。
チーム№1のポテンシャルとゴール下の得点能力を発揮したペーカー。
派手さはないが堅実な守備、確実なポジション確保、着実なローポストからのアタックを見せたクルトグル。
C/PFで主に使われていたのはこの3人だったように思うが、体力面でも上手く負担を分け合えていたのではないか。
その他、ギョンルムやイルヤソヴァといったフォワード連中もインサイドでプレイできるだけのタッパと強さがあり、ゴール下ではボガットの負担がかさみがちだったオーストラリアと比べると随分アドバンテージがあったように思う。
速い展開ならオーストラリアだが、ハーフコート・バスケットをインサイドの枚数とフィジカルに勝るトルコが最終的には制し、結果勝利もモノにした。
してやられたボガットですが、私の印象は結構素敵な感じ。
プレイもそうですが、まだ21歳なのにリーダーシップを振るう気概があるのが気に入った。
率先してチームメイトに声をかけ、コートで声を出す。
まぁ苦しくなった終盤戦にそういうシーンが見られなかったのは今後の課題かもしれませんが、彼が順調に時を経ていけばオーストラリアは今後10年間チームリーダーに困ることはないんじゃないかと思った。
その他気になったところでは、オーストラリアのブラッド・ニューレイ(SG)という選手。
特に高さのある選手ではないし線も細いし身体能力も感じなかったが、なんというか「センス」を感じさせるプレーだった。
ランニングゲームになってる時に走っていくコースとか・・・なーんかボール持ってないところでの動きが妙に上手いんだよねぇ。
チーム最年少21歳、抜擢された若手のようなのでこれからに期待って感じかな。
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